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燃料電池改質器

燃料電池の需要

 現在、世界的によりクリーンで安定的な供給ができる分散型電源が求められています。その一つとして、水素酸素の電気化学反応から電気が得られる燃料電池の注目が高まっています。クリーンな燃料電池社会のための、より小型で高品質、低価格を実現できる燃料電池改質器触媒の開発を行っています。

燃料電池の需要

改質器の役割

 燃料電池改質器とは、都市ガスや燃料用アルコールなどに含まれる炭化水素に水蒸気改質を行うことで、燃料電池の原料である水素を得るための装置です。水蒸気改質とは、炭化水素に高温で水蒸気を反応させて水素を生成する反応です。
 本研究室では、通電加熱アルマイト触媒等を用いて、より高性能な炭化水素の水蒸気改質触媒の開発を行っています。原料の炭化水素としてメタン、メタノール、エタノールでの検討を行っています。

改質器の役割

通電加熱アルマイト触媒の可能性

 通電加熱アルマイト触媒とは、中心に合金層、表面にアルミナ層を持ち、アルミナ層に触媒金属を担持したプレート状の触媒のことです。特徴として次の4つが挙げられます。
 ?熱伝導性が高い
 ?直接通電し加熱可能
 特に通電して加熱した場合、10分以内に水蒸気改質に必要な700℃の高温まで加熱させることができます。

通電加熱アルマイト触媒