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累積データ件数の推移

  全国5カ所のタクシー200台からデータを収集し,2022年12月現在までの登録数は,1カメラ型が 62,000件,2カメラ型が145,000件で,合わせて 207,000 件に達している.
  今後も,ドライバーの視線や顔向きの状況を確認できる2カメラ型のデータの蓄積を継続し,最新の交通状況におけるデータを利用できるようにしていく.

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ヒヤリハットデータベースの概要

  ヒヤリハットデータベースでは,事故に至る前のニアミス事象を危険度によりレベル判定し収録している.
  1件の事故の陰に10件の高レベルヒヤリハット,その下に50件の中レベル,140件の低レベルのデータ存在しており,さらに900件の通常運転データがある.
  事故0を目指すには,その裾野に広がる様々な要因,状況のヒヤリハットから対策を考えることが必要と考えられる.

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対象別ヒヤリハットデータの構成

  ヒヤリハットデータベースでは,ヒヤリハットの対象,事故形態,発生場所,法令違反,道路形状など約280項目の分類をしている.
  例えば,対象別にどのような事故形態のヒヤリハットが発生しているか統計処理をすることもできる.

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実事故とヒヤリハットとの事故形態比較

  警察庁データは人身事故だけのデータである.
  一方,ヒヤリハットデータベースは人身事故にプラスして物損事故,物損事故として記録されない軽微な事故,さらに大量のヒヤリハット事象で構成されていることが特徴である.
  そのため,事故形態分布は全体的に類似しているが,追越追抜時衝突に分類されるものの割合がやや多いなど,多少異なる点もある.
  この点については,追突に至る原因の一つであり,前段階となる割り込み事象を,追越追抜時衝突として分類していることが考えられる.