高圧水素貯蔵用の70 MPa級複合材タンク(複合圧力容器)の低コスト化や生産性向上に関する要求が急速に高まっており、タンクの低コスト化や生産性向上に関する研究が海外では積極的に行われています。
研究室では、金沢工業大学ICC(鵜沢教授)、日本大学生産工学部(平山 紀夫 教授、坂田 憲泰 教授)、ミズノテクニクスと共同で、これまでにない新しいコンセプトに基づく水素貯蔵用複合圧力容器の研究開発を進めています。
対象としているタンク構造には、(1) ドーム/シリンダ分割成形方式と、(2) マルチロードパス方式の2種類があります。いずれも従来のフィラメントワインディング(FW)成形方式とは全く異なる製造技術?設計技術に基づくもので、炭素繊維使用量の大幅削減による低コスト化と生産性の向上が期待できます。