学内の動き T行事・イベント
◎ 工学部各学科でオープンラボ・体験教室を開催
◇化学システム工学科

 6月19日(土)、小金井キャンパスにおいて、高校生および高等専門学校生、高校教員を対象としたオープンラボ「化学の工学で学べること」を開催しました。
 当日は、35名の参加者(高校生31名、高校教諭4名)があり、山下善之学科長による本学の概要の説明後、化学システム工学科の特徴や、本学の入試制度に関する説明、さらに2名の学科教員によるミニ講義が実施されました。
 その後、テーマ別にグループに分かれ、化学工学の最先端に関連した大学の講義と研究室での実験を体験し、参加者にとっては本学科の目指す「化学の工学」を理解するよい機会となりました。

【実験テーマ】
1.有機・無機物質の結晶化と構造解析
2.浮遊する微粒子を移動させてみよう
3.稲わらを糖に変えよう
4.微生物燃料電池
5.不正軽油を分析しよう
6.材料ナノテクノロジーの世界を覗いてみる
7.パソコンを用いて最適化問題に挑戦してみよう
8.電子顕微鏡で触媒表面の元素分布を観察しよう
9.美肌効果あり♪化粧品の結晶を作ろう
10.ゲルを造ってみよう

講義体験 研究室体験
 
◇物理システム工学科

 7月26日(月)、小金井キャンパスにおいて、物理に興味のある高校生を対象に、大学ならではの装置を用いて実験を行い、物理のおもしろさを体験するオープンラボ「高校生のための一日体験教室(体験物理工房オープンラボ 2010)」を開催しました。
 当日は、共催した高大連携体験教室参加者を含め、36名の参加者があり、11個のテーマから希望のテーマを選択し、午前中に講義と準備、午後に実験を行いました。
 参加者からは、「学校ではできない実験をすることができ視野が広がった」、「物理の好きな先生の気持ちが伝わってきて、自分も物理が好きになった」などの感想が寄せられ、大変好評な体験教室となりました。

【実験テーマ】
1.重力加速度を測る
2.水素のエネルギーを調べる
3.超電導を測る
4.CDで分光器をつくる
5.鉛を貫く宇宙線を測定する
6.霧箱をつくってα線を見る
7.虹を作る
8.パルスレーザーを用いて光の速さを測定する
9.直流モーターをつくる
10.オーロラをつくる
11.砂粒の動き

「直流モーターをつくる」の実験風景 「超電導を測る」の実験風景
 
◇機械システム工学科

 7月30日(金)、小金井キャンパスにおいて、高校生や本学の受験希望者を対象とした、「発見!メカワールドMech World −あなたも1日研究者−」を開催しました。
 当日は、64名の参加者があり、機械システム工学科の紹介に続き、機械系ものづくり4サークル(ロボット研究会R.U.R、フォーミュラSAE、 エネラボ、 航空研)の紹介を行い、その後、研究者体験プログラムとして、16種類のロボット、クルマ、航空宇宙、材料加工技術などに関する体験研究テーマに分かれて研究室に配属され、教員および大学生の指導の下に3時間ほど実験等を体験しました。参加した高校生は、一様に真剣なまなざしで、まさに研究者として研究テーマに打ち込んでいました。
 このイベント全体をとおして、より一層機械の魅力を感じられる機会となりました。

【体験研究テーマ】
1. 乾燥剤を使って空調する〜冷房と除湿の仕組み〜 (秋澤研)
2. スターリングエンジンを作ってみよう(村田研)
3. 移動ロボットの知能制御―数式を使い生物のように動かす―(石田研)
4. 動くシステムを自作しよう-マイコンの基板自作と制御プログラミング-(佐久間研)
5. 電気自動車のすべらない話―スリップ制御機能のメカニズム―(ポンサトーン研)
6. ドライビングシミュレータで車両制御技術を体験しよう(永井研)
7. とっまーれ ビルディング―建物を揺れから守る匠の技―(田川研)
8. 地球を救う太陽のエネルギー―太陽電池を作ってみよう―(梅田研)
9. 金属の塑性―オリジナル金属カップの製作実習―(桑原研)
10. エコ航空機を設計しよう!―流れを操るー(岩本研)
11. 物の強さを測ってみよう!(長岐研)
12. 電気自動車を体験してみようー電気自動車の構造と仕組みー(和田研)
13. 音で冷やす冷凍機!(上田研)
14. コンピュータ上でのものづくり-3D CAD/CAMと形状測定(笹原研)
15. 材料を選ぶと壊れ方は一通りしかないの?(池田研)
16. 生物と機械の接点を探そう(森島研)

 
◇電気電子工学科科

 8月2日(月)、小金井キャンパスにおいて、高大連携校を対象とした夏休み体験教室「LEGOロボットの制御」を開催しました。
 当日は、5つの高校から21名の参加者があり、一般的なロボットについての説明、今回の体験教室で使用するロボット"LEGO MindStorms"の紹介の後、一人一台のパソコンとロボットを使用して、ロボットを制御するプログラムを作成する実習を行いました。
 また、教育用のソフトウェアを利用してのプログラム作成方法について学習した後、光センサからの情報を用いて黒い線で描かれたレースコースをたどる速さを競うコンテストを行いましたが、参加者独自の発想に基づくロボットの制御プログラムが多く作られ、盛況のうちにコンテストは終了しました。
 実習後、希望者を対象として本学科の2つの研究室への見学会も実施し、実際の体験を通して大学の講義や雰囲気と最先端の研究に触れる良い機会となり、大変好評な体験教室となりました。

 
◇情報工学科

 8月6日(金)、小金井キャンパスにおいて、高校生向け「一日体験教室」を開催しました。
 今年は、「顔認識の真実 〜 デジカメは本当に"顔"を認識しているの? 〜」をテーマに、11名が参加し、デジタルカメラや携帯電話に搭載されている顔認識技術の最先端を体験しました。
 実験では、ウェブカメラを用いて実際に顔検出を行い、人間には顔と認識できてもコンピュータには顔と認識できないものがあることや、反対に人間には顔と思えないものでも顔と認識されるパターンが存在することなどを確かめ、なぜそのようなことが起きるのかを顔検出の原理に基づいてやさしく解説しました。
 身近にある情報工学技術が、多大な努力とユニークなアイデアに基づいて作られていることを実感した、体験教室となりました。
 
 
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