サークル紹介

小金井キャンパスの「テックガレージ」は、学生たちが自主的に研究を行うスペース。社会の課題やニーズに応えるプロダクトづくりに挑戦する有志が集う場になっています。
アイディアをカタチにしたい学生のためのアクティブラーニングスペース
小金井キャンパス3号館にある「テックガレージ」は、学生のためのアクティブラーニングスペースです。起業やものづくりなどに興味を持つ学生が、専攻の枠にとらわれず、興味やアイデアを追究する場として活用することができます。テックガレージを利用するには登録が必要ですが、「教職員=管理者、学生=利用者」ではなく、学生主体の運営を目指しています。このため、学生が施設運営の一部を担い、学生が企画したイベントやワークショップも開催されています。
テックガレージでは、技術や科学をもとに自分たちが考える課題やニーズに応えるプロダクトづくりに挑戦する「学生プロジェクト」を毎年募集しています。もちろん、農学部?工学部新万博体育_万博体育官网-【官方授权牌照】の学生が対象です。採択された学生チームには、プロジェクト遂行のための予算的支援があります。今回は、テックガレージで活躍する多様なバックグラウンドをもつ3チームを紹介します。

五指ロボットアーム「KAINA」と力覚フィードバックの研究

「KAINA」は、オンラインでの遠隔操作が可能な五指ロボットアームと力覚フィードバック機能を備えたデータグローブの開発を目指すプロジェクトです。具体的には、人間の指、肘、肩の可動域やトルク、スピードなどを再現したロボットアームを開発しています。同時に、装着者の関節角度を測定し、その通りにロボットアームを動かすことができるデータグローブも作製しています。さらに、ロボットアームが物を掴んだ際の感覚を指す「力覚フィードバック」をデータグローブ上のサーボモーターを用いて再現することで、人間のリアルな手の感覚も得られる状態を目指しています。これにより作業者が遠隔でも正確に作業することが可能になります。農工大テックガレージから、人と同等の動きをするヒューマノイドを世に送り出すのが目標です!


未就学児?小学校低学年向け積み木型プログラミング教材「ぶろっコード」

「ぶろっコード」は、未就学児?小学校低学年向けのプログラミング教材です。積み木感覚で、「スタート」「ストップ」「ループ」「ブザー」「LED」などのパーツを組み合わせながら、プログラミング思考を養うことができます。
もともと私はプログラミング教室でアルバイトをしていて、そこで使われているデジタル教材が本質的に理解すべき学習要素を見逃しているという問題意識があり、自ら教材製作に着手しました。この研究はテックガレージの「学生プロジェクト」に採択され、先生からフィードバックをもらいながら進めています。プログラミングだけでなく、電子回路のプリント基板設計、筐体設計なども自ら行っています。「ぶろっコード」を使って、プログラミングを楽しいと感じてくれる子どもたちをひとりでも多く増やしたいと思っています。


プレゼンの様子
(?日刊工業新聞撮影)
国際コンペBIOMOD2024で動画部門で大会1位!

国際生体分子デザインコンペBIOMOD2024に、8人でTeam NoKoとして出場し、「Gold Project Award」、「Best YouTubeVideo Award 1st Place」を受賞できました。これは、学部生がDNAなどの生体分子を材料にして、さまざまな分子ロボット、分子システムのデザインを競う国際的なコンペです。
私たちは細胞膜に似た球状の構造を持つ脂質のカプセル「リポソーム」の外側にDNAでできたハイドロゲルを張り、さらに外側をもう一層のリポソームで覆った3重層の構造体をデザインしました。これは、将来的に体内への薬物輸送や分子ロボティクス分野に応用できる可能性があります。この研究成果を動画で発表し、部門1位をいただくことができました。高度な動画編集にあたり、テックガレージの機器が大活躍しました!

