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農工大生のキャンパスライフ(工学部)

農工大生は、キャンパスでどのような生活をしているのでしょう?
工学部生体医用システム工学科の先輩に勉強や課外活動について聞きました。

工学部 生体医用システム工学科

藤原祐奈

医療分野で社会に貢献したい!
生体医用システム工学科で、
将来の選択肢を広げています。

藤原 祐奈さん
FUJIWARA Yuna
工学部
生体医用システム工学科 2年
私立淑徳高等学校出身

農工大を選んだ理由、また所属学部?学科を選んだ理由は?

農工大の工学部生体医用システム工学科を第1志望に決めたのには、大きくふたつの理由があります。
ひとつ目は、物理、化学、生物を網羅した学科であることです。私はもともと数学や物理が得意だったこともあり工学部を検討していたのですが、同時に生物にも興味がありました。物理や化学だけに特化した学科が多い一方、物理、化学、生物を網羅して学べるところは他になく、生体医用システム工学科に惹かれました。
ふたつ目は、医療分野について学べることです。まだやりたいことが明確ではない状態で学部を選択するにあたって、自分にとって身近で実用的な医療機器などの研究ができることは、勉強のモチベーションにつながると感じました。

入学前と入学後で農工大の印象は変わりましたか?

いろいろな大学のオープンキャンパスに行ってみたのですが、なかでも農工大は学生数が少なく、面倒見がよさそうな印象を受けました。実際に入学してみると、一人ひとりをしっかり見てくれるのはイメージ通りでした。
私のいる学科には担任制度もあり、授業や研究について気軽に相談できます。あえてギャップを挙げるなら、授業の課題は想像以上に多かったです。幅広い分野について学べるのは魅力ですが、その分、毎日の授業にプラスアルファで別の勉強をする時間は取りにくいかもしれません。

現在の大学生活について、教えてください。

数学、物理学、生物学と幅広い分野の授業を受けていて、毎日が充実しています。授業の空きコマには大学の図書館で課題をすることが多く、日によっては生協で学科の友達と一緒に取りくむこともあります。学科の友達とは、お昼ご飯を学食で一緒に食べることも多いです。

放課後は曜日ごとに、自動車部とバスケットサークル、テニスサークルに所属しており、学部?学科を越えた仲間たちと楽しく活動しています。自動車部の主な活動は、車の整備や運転技術の向上も兼ねたドライブです。授業後に、自分たちの車でお台場まで足を伸ばしたことも。農工大は勉強に集中できる環境が整っているので、部活やサークル、遊びと勉強を両立しやすいと感じています。

大学生活で、現在一番力を入れていることは?

大学での勉強が主軸になっています。2年生になってからの授業では、C言語やPythonを学ぶ「プログラミングⅡおよび演習」や、医療現場で求められる知見を学ぶ「臨床医学概論」が印象的でした。「臨床医学概論」では、実際に病院で勤務している先生から現場で使われている医療機器などの話を聞くことができ、勉強になりました。

自分で選んだ研究を行う「特別ゼミⅡ」では、研究室配属に向け、自分が興味ある分野の研究に取り組んでいます。

学部3?4年からの専門研究に向けて、楽しみなこと、不安なことは?

まだ将来やりたいことが決まっていないので、今後の大学生活でそれを見つけられるかどうか不安を感じつつ、楽しみにもしています。今やっているのは基礎的な勉強なので、どのように社会に活用できるのかまだイメージが湧かない状態です。今後の専門的な研究を通して、自分の研究が実社会にどう役立つのかという実感を得られたらと期待しています。希望の研究室はまだひとつに絞り切れていませんが、医療系かつ実用的な研究ができるところに入りたいです。

将来進みたい研究分野、職業などがあれば、教えてください。

卒業後は院進学も検討していますが、将来は医療に携わる仕事がしたいです。私は良くも悪くもじっとしていられない性格なので、腰を据えてひとつのことをやるより、いろいろな人やものと触れ合える仕事の方が向いている気がします。そういう意味で、研究者になるよりも、研究者と医療の現場をつなぐ役割ができればなと。まだまだ漠然としていますが、自分の性格や得意なことを活かして、医療分野に貢献できればと思っています。

農工大を志望する受験生にアドバイスを!

農工大は、他大学と比べて学生数が圧倒的に少なく面倒見もいいので、少人数制が合っていると感じる人には最適です。実は高校時代には私自身を周りと比較して自信をなくしてしまった時期もあるのですが、農工大に入学してからはのびのび過ごせています。周りから「前みたいに明るくなったね」と言われることも増えました。

個人的には、「医療系に興味がある=医学部」だけが進路の選択肢でないことを知ってもらえたらうれしいです。まさに生体医用システム工学科では、医療への興味をさまざまな研究に活かすことができ、学びや就職の幅が広がります。私のように「医療を学びつつも他の選択肢を模索したい」という人には、ぜひ生体医用システム工学科をおすすめしたいです。

受験時代の勉強方法、使った参考書、問題集を教えてください。

通っていた高校の受験対策やサポートが充実していたので、塾には通っていたものの学校での勉強がメインでした。どの科目でも共通して心がけていたのは、すぐに問題を解こうとせず、まず基礎の仕組みから理解することです。

基礎の考え方を学ぶのには、旺文社の『大学受験Doシリーズ』をよく使っていました。勉強と並行して、農工大独自のSAIL入試に向けて研究発表の準備も進めていました。具体的には高校時代に取り組んだノイズキャンセリングの研究について、高校の先生に見てもらいながら内容をブラッシュアップしていったのを覚えています。

農工大入試の際のエピソードはありますか?

私は一般入試に向けて受験勉強をする傍ら、大学の研究、教育内容を先取りして経験出来る高大連携の「GIYSE(ジャイズ)プログラム」に参加し、高校の先生からも指導をいただきながら、個人研究にも力を注いできました。私はここで思考能力やプレゼンテーション力、応用力などを身につけることができました。

農工大のSAIL入試はそんな私の強みを活かせる入試形態と考え、一般選抜を前に合格のチャンスを増やそうと挑戦した結果、合格をいただきました。入試であるにも関わらず、二次選考のプレゼン研究発表や質疑応答、口述試験にリラックスして臨むことができたのは、これまでの経験の賜と自負しています。
二次選考前日は東小金井の隣駅のホテルに宿泊しました。おかげで試験当日の朝なのに慌てることなく、ゆっくり朝食をとれたこともいい思い出です。

8:00
起床
10:30
2限「計測?制御」を受講
12:00
学食で友人と昼食
13:00
3限「電子回路」を受講
14:45
4限「生体医用工学Ⅰ」を受講
18:30
自動車部で自動車の整備やドライブ
20:00
自動車部の友人と夕食
23:00
帰宅
25:00
就寝

※掲載内容は、2023年2月取材時のものです。