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農工大生のキャンパスライフ(農学部)

農工大生は、キャンパスでどのような生活をしているのでしょう?
農学部生物生産学科の先輩に勉強や課外活動について聞きました。

農学部 生物生産学科

荒尾沙浪

動物とたくさん触れ合える生物生産学科。
アメフト部のマネージャーをしながら
農学系の実習にも全力投球!

荒尾 沙浪さん
ARAO Sanami
農学部
生物生産学科 2年
神奈川県私立 山手学院高等学校出身

農工大を選んだ理由、また所属学部?学科を選んだ理由は?

管理栄養士の母や食品企業で働く叔父?叔母の影響で、昔から食品に興味がありました。また、香水が好きなこともあって、将来は食品や化粧品について学べる大学に進学したいと思っていました。そこで自宅から通える国立大学であること、苦手な社会がA科目で受験できることなどを条件に大学を探し、農工大の農学部が一番合っていたので受験を決めました。応用生物科学科と悩みましたが、実習が多くて生産者の目線を学びながら研究ができるという点で生物生産学科を選びました。

入学前と入学後で農工大の印象は変わりましたか?

変わっていません。高校1年生のときにオープンキャンパスで一度訪れましたが、落ち着いた学生が多かったり、キャンパス内に動物がたくさんいたりと農工大ならではの雰囲気は変わらず大好きです。特に先生方がやさしくて、それは入学後の今でも日々実感しています。驚いたのが、学内の自動販売機にペットボトルがないこと。プラスチックゴミの排出を抑えるため、学生がマイボトルを持参している姿がかっこいいなと思いました。入学後は、スタッフとしてオープンキャンパスに参加していますが、当時のことを思い出しながら高校生に農工大の魅力を伝えています。

現在の大学生活について、教えてください。

生物生産学科で農業に関わる高度な専門的知識を身につけながら、生物が持つ多様な機能について学んでいます。1?2年次は実習が多いので、現場で動物に触れ合いながら勉強できるのはとても楽しいです。「農業分野専攻実習」ではキャンパス内のFM府中で乳牛や蚕の世話を体験しました。搾乳や体測、飼料づくりなど、実際に手を動かすことで得られる動物への理解度は実習ならではの特徴だと思います。ほかにも応用生物科学科の「食品化学」や「動物生理学」など、他学科の興味がある授業も積極的にとっています。課外活動ではアメリカンフットボール部、農学部学生会執行部、IAESTE同好会に所属しています。勉強とともに部活動を両立しながら日々過ごしています。

大学生活で、現在一番力を入れていることは?

アメリカンフットボール部と農学部学生会執行部の活動です。前者ではマネージャーとして所属しています。選手が試合で行うプレイの提案、OBOGさんや協賛店の方々とのやり取り、部活動パンフレットの広告掲載管理など業務は多岐にわたります。忙しいこともありますが、選手が自分の力を発揮するためのサポートができるのは、とてもやりがいを感じます。後者では主に中学高校でいう生徒会のような組織として学生のキャンパスライフを支えています。シャトルバスの開通や網戸の設置など学生の要望を反映したり、オリエンテーションなどのイベント運営も行います。私は誰かを支えることや社会人とのやり取りが好きなので、こういった活動に力を入れられるのはうれしいですね。

学部3?4年からの専門研究に向けて、楽しみなこと、不安なことは?

なかなか上手に実験ができないので、それが不安です。1年次後期から実験の授業が始まるのですが、いつも測定データがあり得ないほど振り切ってしまってやり直し……ということが多いです。大学院への進学も考えているので、この状態のままだったらどうしようと不安になります。教授からは、1?2年次の実験の失敗は慣れていないことが原因として一番大きいと言われました。それを信じて今は実験テクニックの習得を目標に、少しずつ成長していけたらと思っています。

将来進みたい研究分野、職業などがあれば、教えてください。

将来は食品系や化粧品系の企業に就職したいと思っています。入学前から興味のある分野だったので、その思いは強いですね。研究としては胚発生や蚕のことを追究したいです。特にiPS細胞を使った牛の研究がしたいので、3年生以降は畜産系のコースを選択しながら専門知識をより深めていくつもりです。家畜繁殖学の研究に携われたらいいなと思っています。また教職にも興味があるので、中高の理科の先生や保育士になる道も視野に入れています。

農工大を志望する受験生にアドバイスを!

国公立大学受験は、後期試験までと考えると受験期間は長いです。勉強する科目も多いので、周りと比べて苦しく感じる瞬間があるかもしれません。私はそれをいいことに、1日に複数科目を勉強できることで飽きずに緊張感をキープできました。古文のこういうところは英語の解法に落とし込めるなとか、数学が苦手だから国語で点を稼ごうとか、自分だけの点数のとり方を見つけたらあとは努力あるのみです。自分を信じて、ライバルより1分1秒でも長く勉強し、理想の大学生活を送れるように頑張ってください。心から応援しています!

受験時代の勉強方法、使った参考書、問題集を教えてください。

自分で立てた勉強スケジュールをやってみて、上手くできなかったら原因を探って次の日に活かす、ということを繰り返していました。珍しいことではありませんが、やはりPDCAは大切だなと感じます。受験勉強を始めたのは高校3年生の4月頃ですね。夏休み中盤までは基礎に集中し、それ以降は共通テストや二次試験の対策に励みました。コロナ禍で学校へ行けない時期もあったので、YouTubeで勉強法を調べたり、友達の勉強時間がわかるアプリを使ったりしながら、自分を奮起させて勉強をしていました。

農工大入試の際のエピソードはありますか?

試験前、北府中駅からキャンパスまで向かう途中に、白くて高い壁が続く道がありました。帰宅してからそれを母に話すと、その壁が府中刑務所のものだったと知りました。有名な刑務所がこんな近くにあるのかと驚いたことが印象に残っています(笑)。試験中の話だと、休み時間に自分のミスしやすいポイントをまとめたルーズリーフを見ていた記憶があります。農工大の二次試験について分析したこともまとめていたので、それを見ている間は安心できました。周りの緊張感に流されずに過ごせる何かを持っているといいと思います。

6:00
起床
8:45
登校して図書館で自習
12:00
学食で昼食
13:00
3限「農業経営学」を受講
14:45
4限「食料システム経済学」を受講
16:30
小金井キャンパスでアメフト部の練習
20:00
アメフト部メンバーと夕食
よく行くのは「キッチン男の晩ごはん 東小金井店」
「キッチン男の晩ごはん」はこんなボリューム!
23:00
帰宅して明日の準備
24:30
就寝

※掲載内容は、2023年2月取材時のものです。