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長津雄一郎准教授らが「2019年度 化学工学会 粒子?流体プロセス部会フロンティア賞」を受賞

2020年3月27日

工学研究院 応用化学部門 長津雄一郎准教授らが、2020年3月15日(日)「2019年度 化学工学会 粒子?流体プロセス部会フロンティア賞」を受賞しました。

■受賞名
2019年度 化学工学会 粒子?流体プロセス部会フロンティア賞

■受賞者
植木 敏允(新万博体育_万博体育官网-【官方授权牌照】大学院?元大学院生)、飯島 淳(日本大学医学部一般教育学系化学分野?助教)、多川 慧(新万博体育_万博体育官网-【官方授权牌照】大学院?元大学院生)、長津 雄一郎(新万博体育_万博体育官网-【官方授权牌照】大学院?准教授)

■受賞概要
受賞論文:「Unpredictable Dynamics of Polymeric Reacting Flow by Comparison between Pre- and Post-Reaction Fluid Properties:Hydrodynamics Involving Molecular Diagnosis via ATR–FTIR Spectroscopy, Journal of Physical Chemistry B vol. 123, pp. 4587-4593 (2019) (selected as a supplementary cover)」

論文内容:反応流では、従来、反応前後の流体の物性値を比較することで、化学反応が流体力学に及ぼす影響を予測できることが常識とされていた。しかし、本論文では、反応前後の流体の物性値だけでは予測できない、高分子溶液反応流を発見した。今回の発見では、反応により液体の粘度がわずかに減少するにもかかわらず、一時的に粘弾性が著しく増加していた。この反応メカニズムの解明のために、超低濃度、超高分子量の高分子水溶液における赤外分光測定に挑み、これをATR-FTIR法により成功させた。本研究は、マクロな流動の理解にミクロな分子構造変化の解明が必要となる高分子溶液反応流の存在を初めて実証するものである。本成果は、新たな反応器設計の枠組みの提案や新たなレオロジーコントロール法の創出といった工業上の応用が期待されるだけでなく、「分子を診る反応系流体力学」という新しい学問分野の創出につながる極めて高いフロンティア性を有するものである。本論文の査読者の一人は重要度トップ10%にランクし、掲載紙の Supplementary coverに採用された。また本成果は所属機関からプレスリリースされ、国内外の複数のメディアの電子版でも取り上げられた。

賞の概要:本賞は、化学工学の粒子?流体プロセス分野に関連する国内外の学術雑誌や同関連の国際会議等での査読付きProceedingsに掲載された論文の中で,特にフロンティア性の高い優秀な研究論文で,本部会会員が著者になっている論文に贈賞されるものである。

粒子?流体プロセス部会 フロンティア賞(化学工学会 粒子?流体プロセス部会HP):http://www2.scej.org/partluid/data/hyosho/Frontier/frontier.php(別ウィンドウで開きます)

関連リンク(別ウィンドウで開きます)

?新万博体育_万博体育官网-【官方授权牌照】 長津雄一郎准教授 研究者プロフィール
?新万博体育_万博体育官网-【官方授权牌照】 長津雄一郎准教授 研究室WEBサイト
?長津雄一郎准教授が所属する 新万博体育_万博体育官网-【官方授权牌照】工学部化学物理工学科
?化学反応前後の物性値では予測できない高分子溶液の流動を発見~分子を診る反応系流体力学の創出に向けて~ 〔2019年6月6日リリース〕

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